吉田 正弘さま

5日間ファスティングの結果

体重 −5.6㎏( 77.7kg → 72.1kg )
体脂肪 −1.2%( 23.0% → 21.8% )
BMI −2( 27.5 → 25.5 )
内臓脂肪 −3( 16 → 13 )
ウエスト −5㎝( 93cm → 88cm )

集中力が高まり、仕事の効率もアップ

『クオリティ・オブ・ライフ』の実現が見えました。

―― 吉田さんがファスティングにトライしてみようと思ったきっかけは、ご友人のすすめだと伺いました。

吉田 はい。友人からファスティングを定期的に継続して、とても体調が良くなったと聞きました。私は医師でありながら、不規則な仕事もあって健康的な生活を送っているとは言えない状況に、少なからず危機感を覚えていました。友人の言葉と実際の変化を見て、とても興味を持ちました。

―― 最初は半日、次に1日、そして今回5日間のプログラムにトライされたわけですが、体験していかがでしたか?

吉田 驚くほどさまざまな良いことがありました。私は“健康寿命”をお手伝いする仕事をしているのに、自分のことにはあまりに無頓着だったなと、反省しています。ファスティングは、自らの身体が持っている能力を高めてくれるアンチエイジング法。つまり “健康寿命”を上げるのはもちろん、『クオリティ・オブ・ライフ』を実現するために、とても良い手段であると実感しました。

ファスティングってどんなイメージでしょうか?

吉田 “健康寿命”の定義は、ざっくり言うと、介護されることなく自力で生活できる健康な方の平均年齢です。最近は寿命ではなく、こちらの定義が重要視されています。ですから、健康に不安のある方や体調に不調のある方にこそ、ファスティングを体験してほしいと思いました。

―― 確かに、男性でファスティングにトライしたいと言われる方のほとんどが、メタボリックシンドロームや糖尿病など健康に不安のある方たちです。吉田さんも、健康に不安があるほどではないにしろ、内臓脂肪レベルが3ランクも下がりましたし、唯一心配されていた血圧も、数値で良い結果が表れましたね。

吉田 血圧の薬を常用しなくなりましたから。数値でも身体の中から健康になっていることが分かり、よりファスティングの素晴らしさをいろいろな方に伝えたくなりました。

―― 吉田さんの場合は血圧でしたが、おそらく、ファスティングをすることにより“奇跡のホルモン”と言われている「アディポネクチン」が増えることによると思われます。これは、高血圧だけでなく、メタボ、糖尿病、高脂血症、動脈硬化などに効果がみられると言われていて、健康維持能力を高めると期待されているんです。

精神的にも肉体的にもエネルギッシュに

吉田 身体の機能を活性化してくれるんですね。だとしたら、頭が冴え渡って思考能力や集中力が高まり、仕事の効率が上がったこともファスティングの効果でしょうね。周りも驚いたのですが、手術の時間が早くなったんですよ。

―― それは、驚きですね。実際、多くの体験者が思考の冴えを感じています。これまで消化に使っていたエネルギーが他の部分に行き届くので、脳の活性化につながるんです。アーティストの方たちが継続して行うのも、ひらめきが良くなるからという理由だそうです。その他に実感したことはありますか?

吉田 身体が軽くなって、体力的にも若返った感覚があったことでしょうか(笑)。ファスティング中だと周りに宣言していたので、「食べていないのに大丈夫ですか?」などと心配されましたが、長い手術でも疲れを感じることがありませでしたし、逆にパワーが漲っているという感覚。10キロの自転車通勤に週2回のテニスも続けていたくらいです。テニスなどは調子がよすぎて自分も驚きました(笑)。さらにエネルギッシュに、アクティブになりました。

自然と健康的思考になり生活習慣が変わる

―― みなさん、2日目が山場だとおっしゃいますが、吉田さんはどうでしたか?

吉田 確かに、2日目は若干の空腹感がありましたが、思っていたほどではなく、ラクラク乗り切れました。

―― そうですか。1日目は身体が省エネモードなのですが、2日目は消化に消費されていたエネルギーがさまざまな器官に行き渡って、活発になるんです。ファスティングドリンクには、身体に必要な栄養素が詰まっていますから、やがて空腹感も満たされていくんです。

吉田 さまざまな効果を実感したのも、2日目から徐々に、だったように思います。睡眠が深くなって目覚めが良くなり、身体がきちんと働いてくれる感覚がありました。あとは、毎日、トイレでデトックスされているのも実感できて。

―― そうなんですよ。ファスティングは腸内環境が向上して、デトックス効果もあるんです。ですから本当は、きれいになった腸を維持するために、ファスティング後の食生活や生活習慣が大事なんです。

吉田 分かります。腸内環境を意識するところまではいかなくも、ファスティング後の食事に感じる味覚が研ぎすまされている感覚、食事の美味しさを実感してしまうと、手作りのものしか受け付けなるというか。

―― 質の良い食事を求めるようになるんですよ。

吉田 そうです、そういう感覚です。何か買う時も裏の表示を見るくせが付きましたし、意識せずに、自然と健康的な食生活を選ぶようになっていますね。

―― 自然に生活習慣が変わって行くのも、ファスティングのひとつの大きな効果です。

吉田 ファスティング中も、その後も身体に良い効果が多くあって、この爽快感はやってみないと分かりません。ファスティング中の気持ち良さを頭が覚えていて、すでに、またトライしてみたくなっています。これを機会に、定期的にファスティングを続けて、健康維持だけでなく、結婚前の体型に戻すダイエットも達成したいと、新たな目標をたてているところです。

―― ぜひ、トライして、結婚前と言わず学生時代のラガーマン体型を目指してください(笑)。

吉田 そうですね。ファスティングなら、叶いそうです。

吉田 正弘

社会福祉法人 聖隷福祉事業団 総合病院
聖隷三方原病院
整形外科 脊髄脊椎外科部長

骨・関節のスペシャリスト。頸椎症性脊髄症、後縦靱帯骨化症、腰部脊柱管狭窄症,変性辷り症、変性側弯性、後弯性など、主に高齢者の歩行に関わる手術を行い、“健康寿命”の向上をサポートする。執刀件数は年間250件もあり、中には10時間を超す手術を執刀するケースも。

学生の頃はラグビーに親しみ、現在も病院のテニス愛好会に所属して週2回ほど楽しむスポーツマン。健康と体力づくりの一環として、天気の良い日は、病院までの約10キロの道のりを自転車で通勤している。